アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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Dec

05

2018

いっちゃんのブログ25「ウマ話」

こんにちは、いっちゃんです。

最近は、朝方氷点下になることもあるノースカロライナですが
変わらず馬に乗る毎日です。

その中で、思ったことがあります。

「馬は騎乗者から様々なものを受け取って動いている」

実は、レイニングってブリティッシュと違って
演技する時は片手一本で操作し、あたかも馬が勝手に動いてくれてます。
といった演技が望ましいんですよね。

サークルを描く時もスピンする時も
人が自分自身の体を動かすように、
行きたい方向・したい動きの予備動作で体が進行方向に向く、
その僅かな動きで馬が反応して演技をする。

でも、それって普通のことではないんです。

レイニングに限らず、
馬に乗るってことは「手綱を操作する」ことに囚われがちですが
鞍数を重ねていくと、それだけで滑らかに馬を操作するのは難しいと気付くでしょう。

そう、馬たちは騎乗者の「全て」を感じて動いています。

全てとは、鞍を介在して密着している体であったり、
騎乗者が発するオーラのようなものであったり様々です。

レイニングホースは、
レイニングの激しい競技の中で騎乗者の「全て」を感じて演技しなければならないので
それにはすごく繊細な「肌感覚」が必要だったのだと思います。


自分で馬を調教しているときも
つい熱が入って、自分の癖(前かがみになりがち)が出始めると
上手くいかないことが多いです。

原因を考えると、やはり馬が肌感覚で私の緊張を読み取っているのだろうと思います。

そのことに気が付き、
しっかりバランスバックをとって相談するようにハミと脚でコンタクトをとると
割とすんなり上手くいく事が多いので、
自分のやっている事は間違いではないなと感じることができます。

それも、クォーターホースの優れた肌感覚が教えてくれたことです。

が、しかし!

この感覚、裏を返せば「雑に扱えない」ということなのです。
例えるなら、すごく繊細にカスタムされたスポーツカーのようなもので
競技会に出場する馬などには、私はまだ乗れませんね…

馬は、スピードが上がれば上がる程、操作が難しくなります。

それはなぜか?

簡単です、騎乗している自分が安定しないからです。

どんなに速度が変わったとしても
馬には変わらず指示を送らないといけないのですが、
スピードがある分素早く正しい判断を下して指示していくというのは
すごく難しい事だと私は感じます。


調教では、馬がまだ指示の意味が分かっていなかったり、
指示を受け入れる気持ちではなかったりするため
色んな反応が出ます。

まっすぐ歩かなかったり、肩で逃げたり、急に走りだしたり、跳ねてみたり。

もちろん、私はプロではない勉強中の身ですので
馬に、してやられることもあります(笑)

しかし、それでも根気強く乗り続け
馬に指示をするために、座位を深くし、鐙を踏み、ふくらはぎでタップする…

すると、進度は遅いものの馬が良くなっていくのです。

最初の頃に比べると、だいぶ騎乗者のいうことに耳を貸すようになりました。

そして、一番おどろいたのが自分の騎乗姿勢が良くなっている事。
前かがみになったり、鐙が抜けやすい癖が無くなってきているのです。

馬にどう指示を与えれば、同意を得られやすいか…そればかり考えて
騎乗姿勢なんか頭に無かったんですが、知らない間に癖も矯正されていました。

今より馬の些細な動きを感じることが出来なかった頃は
馬が動かなければ、頑張って脚を使って動かすようにしていましたが
そうすると体が固くなり、足が上がり、鐙がすっぽ抜けたり体が傾いたりしていました。

しかし、最近では何度も乗っていると馬の些細な動きを感じ取りつつ
褒めることまで出来てきていて、そこまでくると頑張って足を使う必要が無くなってくるんですよね。


つまり、馬に分かりやすい扶助をするためには
何度も乗って、安定した騎座と体幹を作り、感覚を磨く必要であったわけです。


今までは、外乗馬にばかり乗っていて馬術は全く習得しておらず
「馬術なんてやる意味はあるのか?」とさえ思っていた私ですが
馬と共に会話しながら一歩一歩進んでいく感覚を得られた今となっては、
馬に乗っていくならある程度の馬術は習得すべきだと思うようになりました。


馬で得られる感覚は、言葉にしづらくて、しかも人によって感じ方も違うことなので
これは全て私が感じた、私の意見ですが、備忘録程度にブログに書いておこうと思います。


乗馬は、大人の趣味であり、子供のスポーツであり、競技であり、セラピーである。

ここまで、人と関わりを持っている動物はあまりいないんじゃないでしょうか。
しかし、人と長く関わっているということは、それだけ深い理解力と感情を持っているということだと思います。

馬と仕事をする上で忘れがちですが
馬たちは本当に、人の事をよく見ている。

伝え方さえ間違わなければ、本当に素晴らしいパートナーだなとしみじみ感じています。

つらつらと書いていたら
オチを見失いましたが、この調子で頑張っていきます^^

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今はダイヤモンドを練習馬として働けるように
一緒にお勉強中〜♪

ではまた次回!







2018/12/05 2:23:50 | リンク用URL

Dec

03

2018

2018年フチュリティー四方山話 (痛いペナルティーポイント・前編)

12月1日(土)の昨晩、観衆と競技会関係者を大いに沸かせた
オープンクラス レベル4のファイナルが終了した。

葦毛の女傑、牝馬の Isnt She Perfect の虜になり、
いつもよりPCの画面に身を乗り出してこの馬の演技を見守った2018年のフチュリティー。
大きなクラスになればなるほど競技会はいつもドラマ満載のイベントだ。
今年も感慨深いものをたくさん残してくれたレイニング最高峰の競技会だった。

ファイナルに使用されたパターンは13パターンの中でも難易度が高いパターン10。
スピードに乗って大きな右サークルを2回描いた後、
馬場の中心で瞬時に速度を落とし、小さなスローサークルを一周し
左回りの小さいスローサークルへとリードチェンジ(踏歩変換)をしなくてはならず、
このパターン10のみがスローサークルからスローサークルへのリードチェンジがある。
この部分は乗り手がかなり気を使う部分だ。

リードチェンジは、指定された場所(馬場の中央)で正確に行う必要があり、
それはブリティッシュスタイルの踏歩変換とは若干異なる。
レイニングの場合、乗り手はルースレーン(手綱をゆるく持つ)のままで
踏歩変換をすると得点につながりやすいので難しいタスクだ。

ルーズレーンでのリードチェンジは馬の歩様が乱れやすく、
前肢と後肢のタイミングが合わなかったり、速歩が入るリスクがともなう。

さて、余談はこれくらいにして・・・
今年のファイナルも人馬ともに素晴らしい健闘ぶりで、
そこに登場した馬たちはどれが優勝しても不思議でないくらいの粒ぞろいだった。

30頭の演技が終わり、それぞれの走行に感じたことはあったが、
結果に対して未練がましく「たら・・・れば」 と思っても仕方のないこと。

ただ、一次予選で私を虜にしてしまった Isnt She Perfect を
この馬の関係者のような気持ちでドキドキしながらファイナルを見た者として、
少しだけ悔しい思いを書かせて欲しい。

ファイナルで使われたパターン10は、
一次予選と同じように馬場に駈歩で入場するパターンだ。
Isnt She Perfectは一次予選の時のように綺麗なストップの後、
前回も見せたような、よどみのない凄いスピードで
馬場のセンターまでの長い距離をバックアップ(後退)した。

演技を開始して一番初めに行うマニューバーを成功させ、
重要なポイントで観ている人の心をひきつけたので少しホッする。

解説者が、この馬ほどバックアップを見事にこなす馬は見たことがないと言う言葉に、
思わず (ウン、ウン)と頷いてしまうほどに
スライディングストップを滑り終えると瞬時に姿勢を変えずバックにギアが入り
最後までスルスルとスムーズにバックアップをやり遂げたのは圧巻だった。
このマニューバーでは、どのジャッジも間違いなくプラスを付けただろう。

問題があったのは、そのあとのスピン。
最初の右スピンでオーバースピンをして
0.5ポイントのペナルティーがついてしまったのだ。

オクラホマのオープンフチュリティーでは5人の審査員がスコアをつけ、
その中の最高点と最低点を除いた3つのスコアが採用されるため、
3人のジャッジのペナルティーを合わせると1.5ポイントのペナルティーが加算される。

パターン10で指定された2番目のマニューバーの左右のスピンの後
Isnt She Perfectは、全てのマニューバーを完璧に演じきったが、
僅かなペナルティーでもオープンファイナルのクラスで優勝するというのは
まず不可能と言ってよい。

結果として、Isnt She Perfect はこの走行で225点という高得点を得たものの、
A Vintage Smoke 騎乗Jason Vanlandingham がノーミスで225.5をマークし、
優勝を譲ることになってしまった。

もし僅か8分の1周(45度)の、オーバースピンのペナルティーがなければ
Isnt She Perfectは、226.5点を決めて優勝していたわけだが、
オーバースピンのため痛恨の2位となってしまった。
細い牝馬ながら牡馬相手にかなりの頑張りを見てきたのでとても残念に思った。









2018/12/03 11:38:05 | リンク用URL

Nov

28

2018

2018年フチュリティー四方山話 (女傑の出現)

前回のブログでほんの少しだけオクラホマのフチュリティー(新馬戦)が、
若い3歳の馬にとってどれほど過酷な競技会なのか書かせていただいた。

スポーツで良い成績を収める厳しさは馬も人も同じで、
肉体的にも精神的にも強靭でタフな挑戦者が良い成績を残しやすい。

肉体面においては、人と馬の両者が必要とする共通点は多いようだが、
強靭でタフな精神となると人と馬では大きな違いがある。

人の場合は、「他者に負けたくない、自分への挑戦、勝利に向かって全力を出し切る」
など、選手本人の気持ちが結果を左右するが、
馬は人がコンペティションに挑むような気持ちで馬場に立つ事はない。

競馬のように群れでスピードを競うレースでは、
他馬が自分より先に走ることを嫌う気の強い馬が騎手の手綱さばきに助けられ
先頭でゴール版を走り抜けるのは理解できる。

ところが、レイニングの競技は一組の人馬だけが馬場に入るため、
演技をする馬にとって馬場にいる自分以外の相手は、
己の背にまたがる人間だけなのだ。

そのような状況下で、良い成績を収めるためのポイントになるのは、
乗り手の指示に対する馬の集中力だと私は思っている。
そして、もちろん馬の集中力をキープさせるのは乗り手の技量でもある。

オクラホマのオープンクラスのフチュリティーは、
1st Go Around, Semi Final, Final と僅か1週間の間に3走行が行われ、
その都度、指定される経路は異なる。
約4分近いレイニングのパターン(経路)に緩急の流れはあっても、
馬は非常に激しい動きを連続して遂行しなければならない。

ジャッジがレイニングを審査する上で、
注目する内容の一つにメリハリのある馬の動作がある。
馬は乗り手のわずかな扶助(指示)で瞬時に正確さとスピードコントロールを
伴いながら反応する事を求められる。

その時、馬に必要なのは、
ただひたすら全身全霊で乗り手の合図だけに集中するという精神である。

一昨日、一番見ごたえのあるオープンクラスの 1st Go Around (一次予選)を
事務作業をしながら見ていた私はある1頭の馬に度肝を抜かれてしまった。

1st Go Around は、ランインという馬場に駈歩で入場するパターンだった。
この日、オープンクラスに出場した頭数は371頭。
全部を真剣に見ていると仕事が片付かないので興味のある乗り手、
興味ある血統を引く馬が登場するときだけ見ていたが、
ある時それに当てはまらない葦毛の牝馬に目が釘付けになってしまった。

レイニングのコンペティションに葦毛は珍しいので目が行ったのは事実だが、
どう見ても体が絞られ過ぎていて
いかにも若い牝馬という細い姿から、大した事はできないという印象を受けた。

ところが、その葦毛はランインで馬場に入場しトップスピードへ加速しながら
最初のスライディングストップを見事に決めたのだ。

まるで地面に溶け込むかのようなスムーズなストップで
スタリオンの持つ迫力は欠けたかに見えたが、
スライディングした距離の長さとその時のフォームは非常に美しく、
その後の動きに目が離せなくなった。

この牝馬は、
一瞬たりともタイミングを外すことなく乗り手と呼吸を合わせ
最初から最後まで乗り手の一挙手一投足に全身全霊を傾けていた。
その様子からは感動というよりこの馬が持つ健気さを感じた。

演技が終了して発表されたスコアはその日の最高得点で227点。
あとの2位と3位が224点、そしていくつかの222点が続いた。
牝馬にしてダントツの成績をおさめ、28日水曜日に行われるSemi Final (2次予選)
に歩を進めることになった。

彼女は十分過ぎるといっても過言でない素質を一次予選で披露してくれたわけだが、
後に続く残りの2走行(Semi Final と Final)を
どのように演じ切るのか興味津々である。

結果として点数に現れるのは、馬の体調と体力、
気力と精神面のメンテナンスをいかに人が上手く行うかだ。
そして少々のラック(幸運)がこの馬の優勝に繋がるのであろう。

追伸。
ブログにした馬の名前は、Isnt She Perfect、騎乗は Kole Price です。
オープンクラス レベル4 の2次予選開始は、アメリカ東部時間の28日午後11時から。
日本時間では、29日午前1時からとなっています。
ご興味ある方は、NRHA Futurity で検索して、
Futurity      Watch Live!      Coliseum とクリックし
Coliseum と書いてある左の画面をクリックするとオープンクラスの走行が、
ライブで見られます。
























2018/11/28 9:09:08 | リンク用URL

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