アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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Dec

10

2018

2018年フチュリティー四方山話 (ファイナルでの出来事)

まことに勝負の世界は厳しく、何が起こるかわからない。

今回のブログでは、
「2018年フチュリティー四方山話 (痛いペナルティーポイント・後編)
を公開する予定だったが、フチュリティーの結果をNRHAのサイトで見ているうちに
ある記事が目に止まってしまい、先にそれについて書いてみたくなった。

オクラホマのフチュリティーレベル4で決勝戦に残った30頭中
多くのマッチョな牡馬にまみれて4頭の牝馬がファイナルに残った。

ファイナルに挑戦するのは25頭の牡馬、1頭のゲルディング、4頭の牝馬で、
彼らは1次予選、2次予選を勝ち抜きファイナルに駒を進めることのできた人馬。
どのペアが優勝しても不思議ではない30組の選りすぐりの集団だ。

年の最後に行われるオクラホマのフチュリティーレベル4で成績を収めるためには、
僅かなミスも許されず、乗り手のショーイングの技術と馬の能力を最大限に出し切り、
そして無事にパターンを演じきった者が好成績を出す。
そこには、予期せぬアクシデントと紙一重のリスクを背負った
パフォーマンスが必須となるわけだ。

そして、このエリート集団のクラスにして今まで見たこともないようなことが、
2018年のオープンファイナルで起きてしまった。

2年に渡る厳しいトレーニングに耐え、競技会前の調整トレーニングとオクラホマへの
馬運のすえ、たどり着いた競技会場。
そこでも馬の調整運動は行われるため疲労はさらに蓄積されるが、
会場の環境ではゆっくり心身を休める事もできないほど騒がしく雰囲気は緊迫している。

そのような状況で、2度の予選を無事通過しやっとファイナルまでたどり着いた
牝馬のファイナリスト4頭の中の1頭が
(エッ!!?) 
と思うような前代未聞の事を競技中にしたのだ。

今年のファイナルで指定された経路はパターン10。
馬場へ入場する時の最初のマニューバー(演技)は、
一次予選と同じで勢いよく直線で入場し、スライディングストップの後
すぐさまバックアップに入るというランインだった。
非常にドラマチックな演技の開始に観衆は沸き立ち大声援が上がるパターンだ。

オクラホマの会場、特にレベル4のクラスの観客数は今まで競技慣れするために
連れていかれたあらゆる競技会より馬たちを興奮させるのは想像がつく。
そんな中、ある1頭の牝馬はスライディングストップの後バックアップしている最中に
事もあろうに座ってしまったのだ。
騎乗していたトレーナーはこの後、馬を座らせたまま馬に愛撫をし下馬している。

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(この写真はサイトから使わせていただいたものです。 
動画を見る限り、馬は前足から人間だったら「ドッコイショ」という感じで
ゆっくりと地面に座りました。 
これについて、鎮静剤を使用していたのではないか、尻尾を踏んでしまった、
オーバーワーク、など様々な意見が寄せられていました。)

この出来事は大きな物議をかもし多くの投稿があった。
当事者でなければ分からないことがあるのに、世間は黙っていられない。
色々な憶測を元に、馬のサイドに立って馬に同情する意見、
そして逆にそのトレーナーに向けられた中傷に反論する意見。

後のインタビューでその馬に騎乗したトレーナーは、
「馬が座ってしまったのは尻尾を踏んだために起こったのではない。
彼女はいつもの状態ではなく、多くの観衆に囲まれて怖がっていた。
ストップもいつもするストップとは違い、馬も自分も2週間の競技生活に疲れていた。
馬が座った時、起こして走行を続けることもできたが、
それをするのは気の毒だと思いその場で下馬する事を選んだ。」

たとえ馬が走行の途中で座ってしまったとしても、下馬せずに馬を起こして
パターンを演じ切れば何らかのスコアはルール上では与えられたはずで、
オクラホマのオープンファイナルでは最下位でも賞金が発生する。

現に、30頭中一組の人馬はスコア0という結果を出したが
9800ドルの賞金を獲得した。
あえてそれを承知で競技の棄権を選んだトレーナー。
その心中、そして馬主の心中はいかに・・・。

追伸。

この出来事に対して、愛馬家(動物愛護家?)から沢山の意見がありその多くは
トレーナーに対してネガティブな印象を与えるものであった。
私個人は彼の事は全く知らず、
でももし知っていたとしても公の場で人を中傷するような投稿は好まない。

だけど、一つだけ言わせてもらいたいのは、彼がどのようなトレーニングをするかに関係なく
このトレーナーは、3頭の馬を見事にファイナルに残していて、その事実を知ると、

・優秀な馬を持っている馬主が彼のテクニックと人格を信用して預けた事実。
・オープンフチュリティーのレベル4に残れる能力を持っている馬は、
毎年、多数生産された馬のほんの一握りである。
その一握りの中で彼に預けられた馬をこのレベルで競えるように仕上げた陰には
馬に対しての大変な気遣いがあってこそ成り立つもの。

・・・こういうことを考えれば、このトレーナーも馬への愛情が根底にあるからこそ、
今の仕事に情熱と努力を持って年月を重ねてきているはず。
そして、馬をつぶすことなく競技会の頂点でその馬を披露するという
大業を成しえたのではないだろうか・・・。













2018/12/10 1:10:26 | リンク用URL

Dec

05

2018

いっちゃんのブログ25「ウマ話」

こんにちは、いっちゃんです。

最近は、朝方氷点下になることもあるノースカロライナですが
変わらず馬に乗る毎日です。

その中で、思ったことがあります。

「馬は騎乗者から様々なものを受け取って動いている」

実は、レイニングってブリティッシュと違って
演技する時は片手一本で操作し、あたかも馬が勝手に動いてくれてます。
といった演技が望ましいんですよね。

サークルを描く時もスピンする時も
人が自分自身の体を動かすように、
行きたい方向・したい動きの予備動作で体が進行方向に向く、
その僅かな動きで馬が反応して演技をする。

でも、それって普通のことではないんです。

レイニングに限らず、
馬に乗るってことは「手綱を操作する」ことに囚われがちですが
鞍数を重ねていくと、それだけで滑らかに馬を操作するのは難しいと気付くでしょう。

そう、馬たちは騎乗者の「全て」を感じて動いています。

全てとは、鞍を介在して密着している体であったり、
騎乗者が発するオーラのようなものであったり様々です。

レイニングホースは、
レイニングの激しい競技の中で騎乗者の「全て」を感じて演技しなければならないので
それにはすごく繊細な「肌感覚」が必要だったのだと思います。


自分で馬を調教しているときも
つい熱が入って、自分の癖(前かがみになりがち)が出始めると
上手くいかないことが多いです。

原因を考えると、やはり馬が肌感覚で私の緊張を読み取っているのだろうと思います。

そのことに気が付き、
しっかりバランスバックをとって相談するようにハミと脚でコンタクトをとると
割とすんなり上手くいく事が多いので、
自分のやっている事は間違いではないなと感じることができます。

それも、クォーターホースの優れた肌感覚が教えてくれたことです。

が、しかし!

この感覚、裏を返せば「雑に扱えない」ということなのです。
例えるなら、すごく繊細にカスタムされたスポーツカーのようなもので
競技会に出場する馬などには、私はまだ乗れませんね…

馬は、スピードが上がれば上がる程、操作が難しくなります。

それはなぜか?

簡単です、騎乗している自分が安定しないからです。

どんなに速度が変わったとしても
馬には変わらず指示を送らないといけないのですが、
スピードがある分素早く正しい判断を下して指示していくというのは
すごく難しい事だと私は感じます。


調教では、馬がまだ指示の意味が分かっていなかったり、
指示を受け入れる気持ちではなかったりするため
色んな反応が出ます。

まっすぐ歩かなかったり、肩で逃げたり、急に走りだしたり、跳ねてみたり。

もちろん、私はプロではない勉強中の身ですので
馬に、してやられることもあります(笑)

しかし、それでも根気強く乗り続け
馬に指示をするために、座位を深くし、鐙を踏み、ふくらはぎでタップする…

すると、進度は遅いものの馬が良くなっていくのです。

最初の頃に比べると、だいぶ騎乗者のいうことに耳を貸すようになりました。

そして、一番おどろいたのが自分の騎乗姿勢が良くなっている事。
前かがみになったり、鐙が抜けやすい癖が無くなってきているのです。

馬にどう指示を与えれば、同意を得られやすいか…そればかり考えて
騎乗姿勢なんか頭に無かったんですが、知らない間に癖も矯正されていました。

今より馬の些細な動きを感じることが出来なかった頃は
馬が動かなければ、頑張って脚を使って動かすようにしていましたが
そうすると体が固くなり、足が上がり、鐙がすっぽ抜けたり体が傾いたりしていました。

しかし、最近では何度も乗っていると馬の些細な動きを感じ取りつつ
褒めることまで出来てきていて、そこまでくると頑張って足を使う必要が無くなってくるんですよね。


つまり、馬に分かりやすい扶助をするためには
何度も乗って、安定した騎座と体幹を作り、感覚を磨く必要であったわけです。


今までは、外乗馬にばかり乗っていて馬術は全く習得しておらず
「馬術なんてやる意味はあるのか?」とさえ思っていた私ですが
馬と共に会話しながら一歩一歩進んでいく感覚を得られた今となっては、
馬に乗っていくならある程度の馬術は習得すべきだと思うようになりました。


馬で得られる感覚は、言葉にしづらくて、しかも人によって感じ方も違うことなので
これは全て私が感じた、私の意見ですが、備忘録程度にブログに書いておこうと思います。


乗馬は、大人の趣味であり、子供のスポーツであり、競技であり、セラピーである。

ここまで、人と関わりを持っている動物はあまりいないんじゃないでしょうか。
しかし、人と長く関わっているということは、それだけ深い理解力と感情を持っているということだと思います。

馬と仕事をする上で忘れがちですが
馬たちは本当に、人の事をよく見ている。

伝え方さえ間違わなければ、本当に素晴らしいパートナーだなとしみじみ感じています。

つらつらと書いていたら
オチを見失いましたが、この調子で頑張っていきます^^

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1543963397569 (2).jpg



今はダイヤモンドを練習馬として働けるように
一緒にお勉強中〜♪

ではまた次回!







2018/12/05 2:23:50 | リンク用URL

Dec

03

2018

2018年フチュリティー四方山話 (痛いペナルティーポイント・前編)

12月1日(土)の昨晩、観衆と競技会関係者を大いに沸かせた
オープンクラス レベル4のファイナルが終了した。

葦毛の女傑、牝馬の Isnt She Perfect の虜になり、
いつもよりPCの画面に身を乗り出してこの馬の演技を見守った2018年のフチュリティー。
大きなクラスになればなるほど競技会はいつもドラマ満載のイベントだ。
今年も感慨深いものをたくさん残してくれたレイニング最高峰の競技会だった。

ファイナルに使用されたパターンは13パターンの中でも難易度が高いパターン10。
スピードに乗って大きな右サークルを2回描いた後、
馬場の中心で瞬時に速度を落とし、小さなスローサークルを一周し
左回りの小さいスローサークルへとリードチェンジ(踏歩変換)をしなくてはならず、
このパターン10のみがスローサークルからスローサークルへのリードチェンジがある。
この部分は乗り手がかなり気を使う部分だ。

リードチェンジは、指定された場所(馬場の中央)で正確に行う必要があり、
それはブリティッシュスタイルの踏歩変換とは若干異なる。
レイニングの場合、乗り手はルースレーン(手綱をゆるく持つ)のままで
踏歩変換をすると得点につながりやすいので難しいタスクだ。

ルーズレーンでのリードチェンジは馬の歩様が乱れやすく、
前肢と後肢のタイミングが合わなかったり、速歩が入るリスクがともなう。

さて、余談はこれくらいにして・・・
今年のファイナルも人馬ともに素晴らしい健闘ぶりで、
そこに登場した馬たちはどれが優勝しても不思議でないくらいの粒ぞろいだった。

30頭の演技が終わり、それぞれの走行に感じたことはあったが、
結果に対して未練がましく「たら・・・れば」 と思っても仕方のないこと。

ただ、一次予選で私を虜にしてしまった Isnt She Perfect を
この馬の関係者のような気持ちでドキドキしながらファイナルを見た者として、
少しだけ悔しい思いを書かせて欲しい。

ファイナルで使われたパターン10は、
一次予選と同じように馬場に駈歩で入場するパターンだ。
Isnt She Perfectは一次予選の時のように綺麗なストップの後、
前回も見せたような、よどみのない凄いスピードで
馬場のセンターまでの長い距離をバックアップ(後退)した。

演技を開始して一番初めに行うマニューバーを成功させ、
重要なポイントで観ている人の心をひきつけたので少しホッする。

解説者が、この馬ほどバックアップを見事にこなす馬は見たことがないと言う言葉に、
思わず (ウン、ウン)と頷いてしまうほどに
スライディングストップを滑り終えると瞬時に姿勢を変えずバックにギアが入り
最後までスルスルとスムーズにバックアップをやり遂げたのは圧巻だった。
このマニューバーでは、どのジャッジも間違いなくプラスを付けただろう。

問題があったのは、そのあとのスピン。
最初の右スピンでオーバースピンをして
0.5ポイントのペナルティーがついてしまったのだ。

オクラホマのオープンフチュリティーでは5人の審査員がスコアをつけ、
その中の最高点と最低点を除いた3つのスコアが採用されるため、
3人のジャッジのペナルティーを合わせると1.5ポイントのペナルティーが加算される。

パターン10で指定された2番目のマニューバーの左右のスピンの後
Isnt She Perfectは、全てのマニューバーを完璧に演じきったが、
僅かなペナルティーでもオープンファイナルのクラスで優勝するというのは
まず不可能と言ってよい。

結果として、Isnt She Perfect はこの走行で225点という高得点を得たものの、
A Vintage Smoke 騎乗Jason Vanlandingham がノーミスで225.5をマークし、
優勝を譲ることになってしまった。

もし僅か8分の1周(45度)の、オーバースピンのペナルティーがなければ
Isnt She Perfectは、226.5点を決めて優勝していたわけだが、
オーバースピンのため痛恨の2位となってしまった。
細い牝馬ながら牡馬相手にかなりの頑張りを見てきたのでとても残念に思った。









2018/12/03 11:38:05 | リンク用URL

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