アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

2018.July

Sun

Mon

Tue

Wed

Thu

Fri

Sat

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

31

Backnumber

Image Index

暑中お見舞い申し上げます。(馬編 1) いっちゃんのブログ14「最近の日常」 いっちゃんのブログ14「最近の日常」
いっちゃんのブログ14「最近の日常」 いっちゃんのブログ14「最近の日常」 いっちゃんのブログ13 「「年1のイベント?馬たちの大好物がやってきました〜!」」
いっちゃんのブログ13 「「年1のイベント?馬たちの大好物がやってきました〜!」」 いっちゃんのブログ13 「「年1のイベント?馬たちの大好物がやってきました〜!」」 いっちゃんのブログ13 「「年1のイベント?馬たちの大好物がやってきました〜!」」
みどりのThat's 録 (七夕BBQ) みどりのThat's 録 (七夕BBQ) みどりのThat's 録 (七夕BBQ)
いっちゃんのブログ12 「新しい仲間が増えました!」 いっちゃんのブログ12 「新しい仲間が増えました!」 いっちゃんのブログ11 「I'm back!」
いっちゃんのブログ11 「I'm back!」 みどりのThat's 録 (チドリの春) みどりのThat's 録 (チドリの春)
みどりのThat's 録 (チドリの春) みどりのThat's 録 (牧場の新入り馬たち) みどりのThat's 録 (牧場の新入り馬たち)
みどりのThat's 録 (牧場の新入り馬たち) みどりのThat's 録 (牧場の新入り馬たち) みどりのThat's 録 (ちょうど1年前)

Jul

22

2018

暑中お見舞い申し上げます。(馬編 1)

「暑い、暑い、アッツ〜イ!!」
日本から届く第一声のほとんどです。

関西の地震に始まり、豪雨、そして連日猛暑の現在、
自然がもたらす度重なる災害で、息つく暇がない日本。
いくら遠く離れていても対岸の火とは思えない気持ちでいます。

今までにないような猛暑の中で過ごされている皆様にお見舞いを申し上げるとともに、
今回は、様々な乗馬施設で生活し活躍している馬たちのために
少し書かせていただきます。

予断ですが、
ブログを書くたびに長い文章になってしまい申し訳ないと思っています。
よって、このブログは2回に分けて投稿しますのでよろしくお願いいたします。

DSC01413.JPG



馬は身近にいるペットとして飼われている動物と異なり、
痛い、つらいが表情に出にくく、人には彼らの体調変化が
分かりにくい部分が沢山あります。

それは馬が被食動物という立場ゆえの本能だとも言えます。
自然界では、肉食獣は捕まえやすい幼獣や病気やケガで弱ったものを狙うので、
被食される側は肢に怪我をしていても歩き続け、
体調が悪くてもゴロリと横にならないのです。

最後の最後までどうしようもなくなるまで、弱ったところを見せず
動き続けるというのが、彼らの生きるための本能だからです。

人間の飼育下においても、
このような習性 本能を持つ馬なので、
体調がすぐれない時にそれを人が察知するのはなかなか容易なことではありません。

そこでグリーンウェイランチでは、
酷暑の夏の馬管理で、どういったことに気を付けているか綴ってみたいと思います。

一番良いのは人も同様ですが、
健康である状態を夏でも維持させることです。

高温の中での運動は控え、もし運動せざるおえない時は、
汗のかき方、呼吸の状態に気を配りながら行います。 

頭までビッショリ汗をかき、呼吸が荒くなるほどまでの運動は絶対避けるべきです。
また、たとえ下馬し体を洗った後になんでもないように見えても、
必ず体のどこかに疲労や機能障害などをもたらす原因を作るため、
運動量と内容にそった休息を与えるのはとても大事です。
 
人がさほど暑くないと感じる日でも、
馬はパッドと鞍によって体温がこもる部分があり、
人を乗せた場合に使うエネルギーは裸馬の時とは全然違います。
1馬力の凄さをこの状況では過信しないほうが良いでしょう。
 
もし馬場が太陽光で熱せられていれば、騎乗者より地面に近い馬は
より高温にさらされるので、この点についても考慮に入れなければなりません。

とはいえ、各乗馬施設によって諸事情があると思います。
どうしても調教しなくてはならない、
あるいはお客様の指導をする必要があるといった場合には、
馬の体に負担がかかりにくい運動を選んだり、指導方法を工夫するのも良いと思います。

当牧場では、レイニングというウェスタン馬術を主体に馬の調教を行っています。
レイニングの競技は駈歩で行われるので、調教も駈歩の頻度が高いですが、
常歩、軽い速歩で馬に教えられることは沢山あります。

また、お客様がみえた場合のレッスン内容ですが、
このような時にこそ、ゆっくりとした運動の中で
普段できない様な馬についての会話をするのも良いと思います。

いつもは指導者の号令によって馬を操作されているお客様ならなおさら
今まで知らなかった馬についての内容に興味を惹かれ、
それは馬に対しての更なる興味と理解へつながるのではないでしょうか。

次回は体調を崩したときの馬が出すサインについて書いてみたいと思います。







2018/07/22 0:45:10 | リンク用URL

Aug

29

2017

ホースセンス (男女の差)

(このブログはレイニングに限って言えることなのかもしれない?!)

世界中には色々なスポーツがあって、必ずと言ってよいほど順位を競い合う。
順位を競うからには、そのスポーツに沿ったルールがあり
多くのものは男女が区別されて行われるのがほとんど。

ところが、馬術に関しては男女同じ条件のもとで優劣が判断されるため、
時に女性側としては不平等ではないか・・・、と感じることもある。
(まあ、これは一般論で男性と女性が同じ土俵で競うから面白味があるということもあるけれど・・)

馬術で良い成績を出すためには、馬の能力が最も重要な要素だが、
人の操作なしにして、競技はなりたたず、
馬の能力・プラス・馬を操る人の技量で結果に差が出る。

グリーンウェイランチの日常の騎乗作業は、
レイニングというウエスタン馬術を馬に教えていくことが主だが、
たまに男性が調教をしている所を見ると女性としてハンデを感じることがある。

ある時、それに繋がるとても興味深い発見をしたことがあった。

その日は、当牧場でファミリーピクニックが開催され、
BBQと乗馬をコラボレーションして集まる人たちに楽しんでもらうというイベントだった。

約20分ほどの初心者相手のレッスンを自分一人で15人程こなさなければならなかった。
グリーンウェイランチでは、部班や外乗といった一度に人数をこなす
乗馬方法は行ってないのでどうしてもマンツーマンのレッスンになる。

当日は、馬を取り替える暇はなく、1頭大人しい馬を使って調馬索で
「ハイ、次・・・、ハイ、次・・・」 とレッスンを行っていた時のことだった。

DSC02277.JPG


(調馬索でのレッスン風景)

ーー乗馬、簡単な説明、常歩、ちょっとだけ速歩、下馬、次の人に交代ーー
の繰り返しで、馬も指導する方も飽きてきたイベントの後半に入った時のこと。

普段からよく動かしている馬なので疲れてというより、
同じ動作の連続ですっかり飽きてしまっていた。
動きがとても怠慢になり、追い鞭で馬のやる気を起こさせるのに
こちらもヘトヘトの状態だった。

そんな時、
年齢、身長はほぼ同じで乗馬は初めてという若い男女が次のレッスンに来た。
最初に女性がまたがり、馬は鞭に促されて渋々動いてやっとのことでレッスン終了。

ところがそのすぐ後に男性が馬にまたがった時である。
常歩をさせると、怠慢になった馬はぐっと腰を入れて力強いリズムで動いてくれたのである。
先に乗った女性とその男性の違いは体重の差と、それに伴う筋肉量の違いくらいである。

私は、馬の動きの変貌に目を丸くしながら、男性が持つ馬に対する身体的影響力の違いに、
とても感慨深いものを感じたのを思い出す。。

ちなみに、レイニングの競技会のトップクラスで優勝する選手はほとんどと言ってよいほど、
体格の良い、どちらかというと体重が重めの男性達である。

P1000302.JPG


(ダイナミックなスライディングストップ。これも乗り手の体重と馬を押す力が物を言う。)












2017/08/29 2:58:12 | リンク用URL

Jul

06

2017

ホースセンス (レッスンは一期一会)

先日、レイニングの集中レッスンを受けに日本からゲスト(A氏)が見えた。

A氏の乗馬年数は長くないが、技術を学ぼうとする情熱は今までプロをも含めて
見たことがないほど熱いものがあり、グリーンウェイランチに来場されるごとに
乗り方が進歩している様子はいつも驚かされる。

指導する側もA氏の意気込みと上達した姿から
前回より上のレベルに合わせたレッスンができるので、
A氏を迎える時はとても楽しみな数日間となる。

グリーンウェイランチを訪れると、
A氏は1分の時間をも惜しむかのように馬上で過ごされる。
(今回は5日間の集中レッスンで35鞍騎乗された)

レッスンのパートナーを務めたのは、A氏の愛馬と、
普段は初心者や研修生の練習の相手をするレッスン馬2頭で合計3頭。
レッスン馬と言っても、ちゃんとトレーニングを受けたレイニングホースたちである。

季節がら暑い気温の中での乗馬レッスン。
短い日数で沢山の鞍数をこなさなくてはならない馬たちに向けて、
どのようにレッスンを進めたら良いか大雑把なプランをたてた。

馬にストレスを与えず、体力を維持させながら
フレッシュな状態で運動させなくてはならない5日間。
その他に大切な事として、乗り手が満足し良い時を過ごすのは絶対不可欠だ。

私は、A氏から渡米の予約を受けパートナーを務めるレッスン馬一頭に
スライディングストップの為のプレート
(馬がストップしながら後ろ足をロックして滑るための蹄鉄)
を二か月前に装着してストップすることを開始した。

ストップのやりすぎは後躯の関節を痛めやすく、
必要でない限り、馬のクオリティーを下げないように
普段はむやみにさせないでいたためだ。

もう一頭は小柄で、この馬には負担をかけないようストップのレッスンはしないと決めた。
その代わりに、駈歩でサークルを描きながら馬場での位置を確認する作業や、
馬の姿勢の取り方の説明と、スピンを取り入れることにする。

A氏の愛馬もレイニングの全ての動きを学んでおり、
この馬に関しては、競技会のために愛馬の感覚を養ってもらいたく、
自由に騎乗して少し遊んでいただこうと考えた。

馬は一頭一頭、乗り味も違えば性格も違う。
馬たちが同じような調教法を受けていても、乗り手が変われば馬の動きも変わる。

運動中に普段の騎乗者(トレーナー)の指示とは違うものを馬が感じた時、
素直に従う馬もいれば、逆に他の乗り手のいつもとは違うニュアンスに対して
馬自身が優位に立とうとする場合もある。

そのような馬は、扶助(合図)を受けても意思にそぐわない動きをして、
騎乗者の技量をはかりにかける賢さがあり、
それに対し的確な対応をしないと途端に悪さを始めたりする。

天気の変わり目や、餌を与える時間帯に運動するとき、
同じ運動の繰り返しで馬が飽きたり、疲労がたまった場合など
馬の集中力が散漫になって動きが悪くなる場合もある。

レッスン中に、人馬の一挙手一投足をつぶさに観察し、
意思の疎通がうまくいかない場合は、上記したような内容を加味しながら
原因を探して騎乗者に伝えるようにしている。

乗り手にその状況で、どう馬に対応すべきかいくつか引き出しから引っ張り出し、
乗り手のレベルで一番やりやすい方法を選び説明する。
それを馬の動きに表現されるまでがレッスンの一コマとなる。

一コマ、一コマを繋ぎ合わせることによって人馬が調和した運動の流れとなるため、
レッスンは正に一期一会なのだと感じることが多い。

ある意味では、指導という偉そうなものではなく、
馬と騎乗者の関係が常に良好であることを目指すコーディネーター的な存在が、
指導者なのかもしれない。

私は、自分自身が馬に乗る時も、その度に自分に言い聞かせることがある。
それは、この馬に乗って今行う運動は一期一会。
それ故にいかなる時も真摯に、心をオープンにして静かな気持ちで馬に接するべし。
まだまだ、この心境に達するには時間がかかりそうだけれど・・・。

英語で馬に行う調教や調教の種類を Discipline と表現するが、
ある意味で、騎乗者は一期一会の精神を持って、自分自身をも Discipline してこそ、
初めて馬と一緒に良い運動が出来るような気がする。

100_3894.JPG


(あるレッスンシーンです。) 

参照内容:
一期一会とは、茶道に由来する日本のことわざ。
茶会に臨む際には、その機会は二度と繰り返されることのない、
一生に一度の出会いであるということを心得て、
亭主・客ともに互いに誠意を尽くす心構えを意味する。







2017/07/06 2:41:40 | リンク用URL

Page Top