アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

2018.September

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Jul

25

2018

暑中お見舞い申し上げます。(馬編 2)

前回のブログに、
体調不良を生じている馬が本能ゆえに
痛みや辛さを表現しないという内容を書かせていただきました。

そのため馬の調子が悪そうだ・・・、と人が気が付いた時は
その症状はかなり進行している可能性があります。

以前日本に居た時、何頭かの馬を看取った経験がありました。
それは直視するには辛いことでしたが、
彼らは私に馬の持つ生と死の姿勢を見せてくれました。

骨折した馬は、横になることをぜず、
ひどい解放骨折においても同じでした。

腸捻転などの激しい痛みがある馬はゴロゴロと地面を転げまわり、
またすぐに立って歩き回ります。
その馬が横になった時は、体のほとんどの機能がシャットダウンし
死を待つばかりの手の打ちようがない状態で、間もなく亡くなりました。

長く患うようなガンに侵された馬は、
闘病中は馬房の中で横になることもありましたが、
死ぬ直前は立ち上がりました。

今回のブログは猛暑時の馬の健康管理について書いているので、
上記した内容は関係ありませんが、体調不良を見過ごしそれが長く続くと
さらに重篤な病や怪我といったものに結び付く可能性があります。

馬の管理者は、馬の体調が変化した時に生じるサインを見逃さず
獣医さんを呼ぶなど、早目の処置をすれば健康を取り戻させることができます。

そのサインに気が付くのは決して難しい事ではありません。
日頃、馬1頭1頭を観察するという意識があれば誰にでもできます。
それぞれの馬は、日常の行動パターン(癖)があり、
また性格も色々で、まずはそれらを知っておく必要があります。

健康な馬は、年齢に関係なく短い睡眠の合間に結構活発に「何か」しています。

放牧中の馬なら、草を食み仲間と戯れ周囲に注意を注ぎ、よく動いています。
馬房管理の馬では、旺盛な食欲を見せ水もよく飲み、
人や他の馬、また音などにもに関心を向け、顔の表情は豊かで目には輝きがあります。

眠る時は立ってたり、また周囲の環境に慣れ安心している馬なら横になることもあります。
放牧、馬房管理の馬両方に言えますが、
馬が立って寝ている時はだいたい頭を背の高さくらいに下げて
ボーっとしている感じですが、もしうなだれているような姿勢ならば要チェックです。

放牧地で横になって寝ている場合、
体調に異常がなければいつも場所はほぼ決まっています。

グリーンウェイランチでは、年間通して外で管理する馬の放牧地には
避難小屋を立ててありますが、その中で横になっていたり、
また外壁に身を寄せてじっとしている時は異変が起こった場合で、
この行動は普段しないので原因をさがします。

馬房管理の馬の場合、
人や馬の往来がある通路から離れ壁に身を寄せてじっとうなだれている時は、
要チェックです。
ネグレクトされたり、人間不信の馬もこのような行動をする時があるので、
普段の様子と比べる必要があります。

あと、暑さから体調不良の兆しがあるサインとしては、

・運動後の呼吸の戻りに時間がかかる。
・運動をしていないのに呼吸が速い。
 (鼻孔が開いたり閉じたりしているのが分かる)
・エサを残す。
・元気がなく横になっていることが多い。
・耳を動かしたりなどの顔の表情が乏しく、 目が虚ろで視線を下げたまま動かさない。
・周囲に興味を示さず、馬房の隅にじっとしている。
(上記は暑さからではなく、他の原因もあります)

このような様子に気がついたら、安静にして体を冷やしてあげることです。
扇風機の使用や、馬房のドアを全開にするなどして風通しを良くします。
体を水で濡らしてあげるのも良いでしょう。

いつも新鮮な水を与えるのも大事なことです。
バケツやウォーターカップから水を与える場合は、
夏の暑さに加え、馬が水を飲むときに飼料を落とすので水は腐りやすくなります。

馬それぞれの年齢や普段の健康状態で回復力は異なるので、
その辺は考慮しながら、馬が健康のサインを出すまでは騎乗は控え、
涼しい時間の放牧や引馬で体の循環をキープしながら様子を見る必要があります。

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2018/07/25 2:20:30 | リンク用URL

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