アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02)
みどりのThat’s録・馬に魅せられて (馬旅2019年 創刊号01) みどりのThat’s録・馬に魅せられて (馬旅2019年 創刊号01) みどりのThat's 録 (ウィリー)
みどりのThat's 録 (ウィリー) みどりのThat's 録 (ウィリー) みどりのThat's 録 (ウィリー)
ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター) ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター) ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター)

Feb

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2023

みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02)

40年ほど前に日本で海岸を散歩中に見つけた乗馬クラブ。 
私はそこで乗馬初体験をしました。
その日から会社勤めをしながら、馬の背に揺れ感じる風や、高い視点から見える景色に感動したくて、頭の中はいつも乗馬を上達することで一杯でした。 

ひょんな偶然から見つけた乗馬クラブは、今の時代感覚だと「乗馬クラブ」と呼ぶにはほど遠く、サラブレッドの種馬と繁殖牝馬の飼育をしながら、仔馬の生産、育成、販売、その他、現役競走馬の休養牧場と言うのが主な事業内容でした。 
後に乗馬施設らしく整ってきましたが、訪ねた当初は「乗馬クラブ」の看板を掲げて間もない頃だったようです。

行動する前に検討するという性格が欠けている私は、他の乗馬施設を調べることなく入会したわけですが、そこで得た経験は他ではできない様な事ばかりでした。

最近では、お客様の安全面などが考慮され馬と関わる内容に制限の多い所がほとんどだと思いますが、この時代は比較的自由な風潮があり、また当時のこのクラブに乗馬専門のインストラクターがいなかったというのも私には幸運でした。

人手不足という環境だったため、自分で洗い場まで馬を引いてきて手入れをし、馬装する事はすぐに覚えました。 
騎乗に関しては他の乗馬客がいないので部班形式ではなく、単騎で馬を動かしていました。

なんでも自分でしなくてはならず乗馬初心者にはハードな場所でしたが、人と馬の深い関わりが見られる環境があったので、私の馬に対する興味は尽きることなく増々深まるばかりでした。
馬の世話を手伝わせてもらいながら、馬の怪我や病気の治療に立ち会い、種付けと出産の現場、そして若馬の調教を見る機会など、馬がどのような過程で人を乗せるようになるかを知ることができたのは素晴らしい事でした。

会社が休みの度に泊りがけで通うようになると、牧場のオーナーは種馬(ヒリュウ)をいつも貸してくれるようになりました。 
私はヒリュウに夢中になり、人参を入れたポシェットをいつも腰に付けて自分なりに馬との意思疎通を試みました。 
そして、プロが馬を扱い騎乗している姿から様々なヒントを得て、ヒリュウからは実技を教わりました。 

乗馬の前後にはピカピカに手入れをして、ヒリュウの首に抱き着くのが大好きだったのを今でも思い出します。 
暖かい胸前に寄りかかりながら馬体に顔を押し付けると、太陽に干された香ばしい寝藁の匂いに交じって、ヒリュウの何とも言えない甘い香りがしてとても癒されました。

種馬なのにヒリュウは大人しく繊細な性格で、心が通じ合うようになると左右の前肢で「お手」をする事を覚え、乗る時は私が洗い場の横木を踏み台にして跨るまでそこに体を寄せて待ってくれました。

残念なことに、その乗馬クラブはもう存在しませんが、そこで私が身に付けた馬に対しての感覚や気づきはとても貴重でした。 

人生の流れを色々考える時、なるべくして成った現在を感じますが、思い起こせばこの「乗馬クラブ」は今の仕事に至る原点だったのだと改めて実感しています。

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馬の出産に立ち会わせてもらった時の写真。 会社が休みの日だったのでラッキーでした。

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大好きな、大好きなヒリュウと。優しい馬でした。

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乗馬始めて2,3年位の時の写真。ヒリュウに障害飛ぶのを教えて勢いで飛ばしてました。
障害飛越は見よう見まねでやってたので、今思うと本当に無茶してた!!!

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自馬を持たれてる方と一緒に外乗。 私が乗っているのは現役競走馬です。
私は素人なので、今では「現役競走馬」に乗せてもらえるなんて考えられませんよね?

2023/02/23 22:40:24 | リンク用URL

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