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2014
からりと秋晴れになった27日の土曜日。
このところずっと牧場にこもりっきりなので、
気分転換にウィリアムストン競技場にでかけることにした。
この日は最後のクラスでオープンクラスフチュリティーがあったけれど、
それを見たさにというより音楽を聴きながらドライブがしたかった。
ちょっとした気晴らし。 でもやっぱり馬関係の行動になってしまう。
どこまでも体に、そして脳みそに染み付いてしまった馬の匂い。
悲しいのか喜んでいいのかさっぱり分からない。
午前中に2頭乗り、早めに馬たちに飼いつけをして3時半に家をでた。
I・95号線を北上し、途中でハイウェイ64号線に乗って東に進む。
この I・95 は、Interstate 95 と言って、アメリカのもっとも東に位置している高速道路で
いくつもの東海岸にある州を南北に突っ切っている。
これに乗っていれば北はメイン州から南はフロリダ州まで行ける。
ノースカロライナから北へ10時間も運転すれば摩天楼がそびえ立つニューヨークにも行ける。
(季節がら中央分離帯のコスモスが見事だった)
I・95 のサインを見ながら、
このままずっと北上して大都会を久しぶりに見たいと思った。
昔、ニュージャージーに住んでいた時はエネルギッシュな都会の空気に触れたくて
何回となくひょっこり牧場を抜け出したものだ。
(いつかきっとまた行こう)、と自分に約束してやっと襲ってきた誘惑から解放された。
渋滞もなく秋晴れの中、
取るに足らぬ色々なことが脳裏をかすめた道中、
約1時間半で会場に到着した。
Summer’s End Celebration と名付けられた競技会は盛況で、
到着した時はまだ普通のノンプロのクラスが走行中だった。
オープンフチュリティーは、レギュラーのノンプロクラス、
そしてノンプロフチュリティーのあとになるので、だいぶ時間に余裕があった。
プラプラと会場を歩き、知り合いに会えば立ち話をし、
準備馬場でみんなが乗っているのをしばらく見た。
これから競技に出る人や、出番とは関係なく馬の調整をしている人たちがサークルやストップ、スピンを忙しく他の人馬を避けながら行っていた。
その中で、若い血気盛んなトレーナーが2歳馬をバシバシとしごいているのが目についた。
恐らくその若馬は初めて競技場へ来たのだろう。
まだ周囲の雰囲気に慣れず、きょろきょろしているところをこれでもかとしごかれていた。
馬上のトレーナーからは、
バタバタする馬を乗りこなし得意になっている様子が伺えた。
私には、感心するような光景ではなかった。
競技会の観戦は、普段はフチュリティーやダービーなどのメインイベントを見るために訪れる。
そのため、ただのノンプロクラスはあまり見る機会がないので、
この日は思わぬ貴重な時間を過ごすことができた。
本心は観戦というより座って体を休めたかっただけなのだが、
観客席でみんなの走行を見ていたらオープンクラスの選手ではやらないような事を
経験の浅い選手が行い、なかなか興味深いものだというのに気が付いた。
ほとんどは競技中にやってはならないことで、
ノンプロの選手がついやってしまう内容となるが、
このような知識はレッスンをするときにとても役に立つ。
ノンプロと言っても、
アメリカでは他人の馬のトレーニングやショーイングをしないだけで、
馬にどっぷりと浸かっている乗り手もいて、プロより技術が上のケースもある。
リミテッドノンプロ、インターメディエットノンプロ、ノンプロと3つのカテゴリーが一緒のクラスで走行するため、明らかにビギナーと分かる人もいればプロ顔負けの人もいる。
このクラスではとても印象に残る馬がいた。
優勝間違いなしのパフォーマンスだったにも関わらず、
すごいペナルティーが「起こってしまった」ためにどん底を記録してしまった走行。
ランイン(駈歩で馬場入場)のパターンだったのでまずその登場にびっくりした。
その馬はいいリズムで入場しながら、
まるで地面を舐めるがごとく頭を下げて走っているのだ。
近くに座っていた人が、
「ひざで顎を蹴飛ばしそう」
と表現するほどに頭の位置が低かった。
それはストップの体制に入る時も変わらず、
普通だとたいていランダウンの後半では首が上がってくるのにその様子は全くない。
そして、腰を深く落として体で弧を描くという表現では足りない様な、
まるで U の字を逆さにしたイメージで綺麗なスライディングストップをきめた。
次に続くマニューバーのスピンも頭の位置は変わらない。
左右とも早くてバランスがとれたすごいスピンだった。
かなりの身体能力を持つ馬だというのは誰の目にも歴然としていたし、
このまま走行を無事に終わらせれば高得点間違いなしと思われた。
ところが、勝負は魔物なのだ。
・・・というよりレイニングホースの不可解な部分をまざまざと見せつけられた
後半の演技がそのあとに待っていた。
2014/09/30 0:15:44 | リンク用URL
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