![アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ](../img/head.gif)
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2014
「レイニングのパターンとマニューバー」
「レイニングの競技と採点の仕組み」
「レイニングの採点とペナルティーポイント」
上記は、ブログで書いてきた競技会についてのミニ知識ですが、
次に公開しようと思っていた内容に関することが、
4日前のオクラホマのフチュリティーファイナルで起こりました。
それも、まさかと思うレベル4、 最高レベルのクラスの最中でした。
出来事に関係したライダーには申し訳ないですが、
良い機会なので、今回はスコアゼロとノースコアの違いを、
この前のフチュリティーを例にとって説明したいと思います。
ノースコア(点数がない)、それとスコアゼロ(score of zero、0点)は、
同じように思われがちですが、今回のフチュリティーの結果を見ると、
大きな違いがあるのが分かります。
スコアゼロとは文字通り、スコアは0点という意味ですが
順位の対象になる点数は与えられるわけです。
ファーストゴー、そしてセミファイナルというように、
ファイナルに向けて予選があるオクラホマのフチュリティーは、
ファイナルに残るとスコアゼロでも賞金を受け取ることができます。
今回のフチュリティーの一番のハイライトとなった Level 4 オープンクラスで 
Jimmy Van Der Hoeven が、
最後のマニューバーをスライディングストップで終わらせなくてはならないところを、
ストップの後にバックアップしてしまい、スコアゼロという結果を出してしまいました。
順調に走行を続け、最後の最後でペナルティーを出してしまった彼が、
痛悔の表情でアリーナを退場する姿は本当に気の毒に思いましたが、
30エントリー中の30位ではあっても、
この人馬は9712ドルの賞金を受け取ることができました。
このケースとは別に、同じクラスに出場した選手で、
去年のフチュリティーチャンピオンの Jason Vanlandingham は、
危うくノースコアになりそうな場面がありヒヤリとしました。
AR Guns N Roses に騎乗した Jason Vanlandingham の走行終了直後
アリーナまで入ってきた装具と馬体検査のジャッジは、
AR Guns N Rosesのお腹を見ながら何か戸惑っている様子でした。
コンピューターで見たライブの動画からなので推測になってしまいますが、
私には、彼がポストチェックの馬体検査で拍車による出血を見つけたように伺えました。
そして、ジャッジは自分だけでは判断しかねないため、
審査員席に座っている他のジャッジを呼んで
彼らの意見を求めるところが画面に映し出されました。
会場からはブーイングの嵐が起こって騒然となり、
その直後にライブ放送は画像を映すことをやめました。
初めて見る光景だったので、
一体どうなるのか固唾をのみ、動かない画面を見ながら結果を待ちました。
しばらくの間、映像は静止していましたが音声は入っていたので
観客のブーイングが歓声に変わるのと同時にスコアが発表され、
ノースコアの判定は出されなかったのが分かりました。
結果として、この人馬はファイナルで5位に入り、
獲得賞金 48759ドル を得ることができました。
もしノースコアという判定をジャッジが下した場合は、
順位にも入れず、もちろん賞金も発生しないのでその差は天と地です。
下記は、「Rules for Judging」 に記載されているノースコアの判断基準です。
・NRHA公認競技が行われる場所にて、そこの法に定められている馬にまつわるケア、競技内容、管理責任などの項目を侵害した場合。
・馬に対して、ショーアリーナで競技開始前の、あるいはその最中の虐待行為
 (傷や出血を隠すためのペイントやそれに関連するものが馬体に確認された場合はノースコアにすることができる)
 
・ハミ、ボザールやカーブチェーンにワイヤーなどの禁止された物を使用する
・(サイズ、形状など規定外の)使用禁止のハミ、ボザールやカーブチェーンを使用する。
・タイダウン、ノーズバンド、タックカラーの使用。
・鞭の使用。
・馬の尻尾の血行障害を起こすようなもの、あるいは動きを抑えるものを装着する。
・馬体検査や馬具の検査時に下馬して馬と馬具を検査官に見せる義務を怠った場合。
・公認競技会では、ジャッジは馬に対して虐待あるいは苦痛や危険を伴うと見なした装具を取り外す、あるいは取り替えさせる権限がある。
・騎乗者による悪態や不作法な態度や行為。
・競技馬や騎乗者が危険な状態にある、または不適切な動きをしたと見なされた場合、ジャッジはその人馬を退場させることがある。
・許可されたクラス意外でつながった手綱を使用する
(スタンダードなロマールレーン、スナッフルビットとともに使用されるmecates、ボザールなど両手の使用が許可されているクラス。またはつながった手綱の使用を許可されている10歳以下のユースクラスは除く)
以上が、ノースコアの結果を招く記載項目となります。
ハミや頭絡、その他馬体に装着する道具に関しては、
使用可能なものが細かく説明されていますが、
それはここでは省略させていただきます。
いずれにしろ、ノースコアは乗り手、
あるいは指導者がルールの内容に十分な理解を持っていれば
避けられると言ってよいでしょう。
次回に公開するブログには、どんなに気を付けていても
競技中にやむおえず起きてしまうスコアゼロについて書いてみたいと思います。
(優勝した人馬に送られるトロフィー。 獲得するにはルールを守ることが第一歩。 写真はオクラホマのフチュリティーとは関係ありません。)
2014/12/09 12:12:16 | リンク用URL
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